9月8日から二日間「第5回済州海女祭り」が済州道主催で開催されました。
時期を合わせ「2012年度国内外出向海女故郷訪問事業」が9月7日から2泊3日間に亘り開催され、韓国国内24名と関東地域3名、関西地域5名の海女さん達が済州道より招待され、当協会からは李 徳雄顧問が引率して一緒に参加しました。参加者たちは道をあげてのイベントである「済州海女祭り」に参加し、済州道の海女さん達と交流し、海女文化の伝承、保全とユネスコの世界文化遺産登録祈願に参加出来ました。また、アクアプラネット、4・3 平和公園、エコランド、世界自然遺産センタ-などを見学し、親戚族訪問をしました。参加者の中で、千葉県富津市金谷在住の洪 碩娘さん(89才)は“20才に日本に海女として連れて来られ今回の故郷訪問は30年ぶりで、済州道及び道民協会に対し非常に感謝する”とまた、韓国の江原道からの参加者は“海女という職業は非常にハ-ドで過小評価される職業だが、わたしはこの職業を誇りに感じ招待してくださった済州道に感謝する。”と感想を話しました。
最後に禹 瑾敏道知事より海に潜る時の潜水服がプレゼントされ全員喜んで帰途につきました。
「済州海女祭り」は済州海女のすべてを一目で見られる海女博物館の場所的特徴を生かし、世界人類文化遺産として高い価値がある済州海女文化を伝承保全と世界化の一環で開かれる祭りです。
世界ユネスコ文化遺産である「済州チルモリダンヨンドングット」はヨンドン神への済州島特有な海女信仰と民俗信仰が込められているグットであり、韓国唯一の海女のグットという点で特異性と学術的価値がありますが、文化的価値に反して現在済州の海女たちの高齢化と村漁場の生産性低下に伴い数が減り続け4,881人(2011)で保存対象とし希少価値が高くなっており、地域漁村契を中心に潜り漁を営みつつ海女文化を伝承しています。